こんにちは、パパサラリーマンのTK(TK@パパサラリーマン)です!
2017年のIRONMAN台湾に出場し、無事KONA世界選手権のスロットを取得してきました!
しかもエイジ総合優勝、プロ込みでも総合7位というおまけ付き!
今回はロングということで3部作!
スイム編:長い割に水中の話は短い
バイク編:ここだけ真面目なレースレポート
ラン編 :悲劇?喜劇!?ポンフーの街を先頭で駆け抜けるバカ殿
↓バイク編はこちら
アイアンマン台湾 エイジ総合優勝!~バイク編~ついにラストのラン編!
本当の戦いはここからです。。。
【せっかく台湾に行ったなら観光もしちゃいましょう!】
ラン編
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2016年は10kmを2往復だったけど2017年は7kmを3往復に。
コースはざっくり分けて公園と市街地を走る平坦2.5kmと、少し田舎に行ったアップダウン続きの4.5km。しかも細かくアップダウンではなく、1km以上登り続け、下り続け、また登り続ける。
斜度は4%前後か?累積標高は400m程度。
最大の敵はやはり気温。2017年は38度程度になったとの噂も?日陰もほぼなく、暑さ・湿度・日差しとの戦いがずっと続く…
(2018年度からは海の近くのフラットコースを4周回、坂はないけどカーブと折り返しの多いコースになりました)
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T2となっているグラウンドに入ると、
MC『Taihei KAMIYA!! From Japan!! 30歳カラ34歳デ1番デス!頑張ッテクダサーイッ!』
と英語で言った後でご丁寧に日本語で繰り返してくれる。
日本人は英語苦手な人多いからね…
台湾は気温・湿度の高さだけでなく、刺すような日差しもダメージとなる。
そのため普段は駆け抜けるT2も、今回は汗を拭いて日焼け止めを塗る。
日焼けで色が変わるのは気にしないが、刺すような日差しがかなりマイルドになる。
それでもT2は3分10秒だから、長距離レースでは今後もありかもしれない。
スタートしてすぐの公園の短い折り返して後ろを確認すると、いきなり同じエイジがいる。
ゼッケン1176…あれ?注目していた1179でも1180でもない。だれや?
まぁ500mくらいしか差がない時点で相手に実力があるのも油断できないのも事実。
ひとまず自分のペースをしっかり作って様子見。
ランのスタートは相変わらず飛び出してしまい、3分台。
この暑さで4分切ってランを走りきれるのは世界でも一握りのプロのみ。
それでも無理に落とすことはせず、いつもの朝飯前のジョグのように力を入れず、淡々と走って入れば『今日の快適ペース』に落ち着くはず。
ただ、体の水分量・エネルギー・足音など、各情報に耳を傾け、どこかに異常がないか常に確認しながら、腕振りから足までの動きをリンクさせていく。
案の定、最初こそ4,20秒前後だったものの、4kmあたりでは4,40秒台に落ち着いて来た。このまま走ればサブ3.5。
ライバルの過去の成績でも3時間20分程度が最速だったが、この暑さなら詰められることはほとんどないだろう。
このコースを想定してトレッドミルでも坂インターバルを繰り返し、朝のジョグでも坂流しを入れ続けた私には『練習通りにレースするだけ』。
2kmごとにあるエイドごとに、スポドリ1杯、スポドリorコーラ1杯、塩をひとつまみ…もとい一掴みw、(5本指でガッツリ取る)背中とポケットに氷を詰め込んで水をかぶる。この繰り返し。
体感としては、キロ5分くらいなら崩れる気がしない。
淡々と走り7km折り返し。
エイジ2位1176との距離は…3kmに広がっていた。15〜16分くらいか。
エイジ3位1179は8kmの差を確認、40分くらい空いているから、ランでサブスリーされない限り抜かれない。
(この最初の折返しで初めてエイジ総合トップレベルと気づくw T2は放送でエイジ1位と聞いてバイクの台数は数えなかった)
実は内心、この時点でコナを確信していた←
ロングは最後まで何があるかわからないとはいえ、レース中に多少のプラン変更はしながらもスイムとバイクはほぼ自分の想定通り、補給も完璧に進み、攣る気配もなく、得意のランで独走状態。
超長距離レースにおいて自分の体・レースを全てコントロールできているかのような快感は、スタート時点でゴールタイムを±2分くらいの精度で予想できるショートやミドル、フルマラソンでは味わえない。
難しいものをコントロールする達成感。
これがあるからロングはやめられない。
淡々とキロ5分で刻み続け、21km折り返し。1176との差は4kmに拡大。ってことは21〜22分の差、こっちがキロ5分だから向こうはキロ5,20〜30ってとこか?
ランの後半で猛烈に上がることもないだろうし、今回の主目的であるエイジ優勝を取るために、万が一でも足がつるリスクを避けて5,20くらいにあえてペースダウン。
これでも詰めてくることはないだろう。
後は淡々と。
2016年のケアンズに続き、ひたすら走る・飲む・食べるという原始的な動作を一日中続ける走食系男子。
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…おかしい。
コナの世界選手権は多くのトライアスリートの目標。
自分も目指して、1年半前にケアンズで負けて、それから頑張って来たのに、こんなにも手が届きそうな位置にあっていいものなのだろうか?
100%出し切ったギリギリのレースになるかと思ったら、こんな90%くらいにセーブしていていいのだろうか…
もしかして誰か見落としていないか…
疑いながらもすれ違いをチェックし続けるが、だれも現れない。
取れる時は取れるものなのか?
そんな余裕をぶっこいていたら、お腹を冷やし過ぎたのか26kmあたりでピーゴロゴロ。笑
28km地点の競技場で、MCが『JapanのKAMIYA Taiheiさん!超頑張ってまーす!!』
いや、腸 頑張ってますの間違いか??
(実はランで前の2人を抜いてこの時点でエイジ総合1位に上がったことを本人は知らない)
急いでトイレに駆け込みデトックスタイム…
今回のレースは日本でもずっとタイムとペースを追っていたらしいが、ここで急に7分40秒とかに落ちたから、かなり焦った人もいたらしい…申し訳ない。笑
(むしろエイドとデトックス挟んで7分台なら速いと思う←)
この時間帯に妻から『歩くなー!』ってラインきてた。(゜o゜;
もちろんレース中だから読めないけど。
3周目に入ると、後ろから猛追していた緑のスーツ(山崎さん、M35-39の2位)が、公園内の折り返しのすれ違いざまに『エイジいくつですかー!?』って叫んでる。
ん?状況的に俺に聞いてるよな?日本人俺しかいないし。
『30でーす!』
『なら大丈夫ー!!』
(この時、エイジ総合1〜3位が大接戦を繰り広げ、日本の応援が白熱していたことを本人はもちろん知らない。笑 スイムスタート差があるから、実際はどっちが勝っているか分からないし)
35kmの折り返しで同じエイジグループとの差は22分で変わらないことを確認。
今なら時速6kmで歩いても相手がキロ5分切らないと逆転されない。
もうエイジ1位は止まらない限り確定と言える。
(日本の応援が白熱していることを知らず、のんきに歩いた場合の計算をするトライアスリート。ポンフーは暑いが、日本の応援も熱い)
…でもそこで気になるのは『日本人1位』の称号。(エイジ総合優勝付近にいるのにね、レース中は気づいてないからね…)
後ろから猛追するグリーンマン(レース時は名前を知らない)が恐らく2位、自分が1位。
ここまで来たら勝ちたいやん。
それに『歩いて良かった』レースは今まで一度もない。
全て『最後まで粘ったから1分差で勝てた』とかばかりだ。
それにゼッケンを見る限り、上位陣は35歳〜39歳ばかりだから、20代の頃みたいに『お前のエイジに強い人がいなかったから勝てただけやん』って思われるのも嫌だ。
じゃあ自分がどのエイジであろうがコナを取れるタイムでゴールすればいい。
ということで、最後の登りが終わる38kmあたりから再度スピードアップ!!
40km過ぎでは4分半まで上げ、競技場直前で脱水でフラフラになっている外人(2周目に抜いたがデトックスタイムに抜き返されたw)を抜いて、軽やかにゴール!
ラン:3時間43分15秒
ランの年代別順位:1位(てか4時間切ったの30歳〜34歳で2人だけ!?)
ゴールタイム:10時間11分44秒
ゴールの年代別順位:1位
ゴールのエイジ部門総合順位:1位
ゴールの総合順位:7位
プロ除けば優勝、男子プロの完走者10人のうち5人には勝つという大金星に。
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さて、そろそろ忘れているだろうか?
サブタイトルのバカ殿って??
大会写真が出来上がり、見ていたら愕然とした…
日焼け止め雑に塗りすぎて完全にバカ殿やん…
これが真顔で先頭走ってくるんやで…?
なんでボランティアもすれ違いの選手もみんな笑わなかったんだ…
俺、こんなの正面から来たら3度見くらいしちゃう…
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何はともあれ、無事にエイジ優勝でKONAのスロットはゲット☆
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