「語りかけ」育児 レビュー ~0歳児に関わる人に勧めたい良書!~

こんにちは、パパサラリーマンのTK(TK@パパサラリーマン)です!

トレーニング記録ばかりでなくパパ的な一面も出していきます!笑

今回はこちらの本!

  • 著者:サリー・ウォード
  • 価格:2,200円(税抜き)
  • ページ数:408ページ
  • 初版:2001年7月(32版 2017年4月)

非常にボリュームたっぷりの内容です。
400ページを超えるとなると、『そんなにたくさん読む自信がないし…』と尻込みしてしまう方も多いのではないでしょうか?
でも本書は0歳を4つの期間、1歳を3つの期間、2歳を2つの期間、そして3歳と言ったように、子供の成長に合わせて記載されており、それぞれは30~40ページ程度です。
今の子供の状態と、その一つ先まで見ておく」くらいだったら忙しいパパ・ママでも読みやすいのではないでしょうか?
※現時点で私の子供は9ヶ月なので、1歳までを読んでのレビューになります。

非常に勉強になる点も多く、子供との接し方で『気づき』も多いため、パパ・ママはもちろん、ぜひ0才児と触れ合う機会のある方は読んでみて欲しい本です!

「語りかけ」育児でどう変わったか?

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著者は「語りかけ」育児について、以下の効果があるとしています。

  • 聞く力を伸ばす
  • 注意を向ける力を伸ばす

その結果として言語能力が高い、集中力がある、周りのものに興味がある、コミュニケーションをうまく取れる子供へと成長していくとしています。
私の息子は9ヶ月なので、集中力やコミュニケーション能力が周りと比べてどうかということはまだ分かりません。

ただ、導入する前の7ヶ月とそれ以降で明らかに変わったこと、それは

『親との会話の中で笑顔になる回数が増えた』

これは明らかに感じています。
あと、ちゃんと向き合ってお喋りするのが楽しすぎるのか、少し目を離してパソコンいじってたりすると「かまってー!!」と言いたそうに大声で呼んだり擦り寄ってきたりするようになりました。笑

「語りかけ」育児とは?

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ものすごく簡単に言ってしまえば、「1日の中で30分だけでいいので、赤ちゃんと向き合ってちゃんと会話をする時間を設けましょう」というものです。
「読まなくたってお喋りくらいするよ」って声も聞こえてきそうですが、そのお喋りにも赤ちゃんの特性に合わせたルールがあります。
一部を紹介しますが、これらは赤ちゃんの成長段階に合わせて刻々と変化していくものなので、本書を通して読むことがおすすめです!

静かな環境で実施する

0歳時は聞きたいものに注意を向けれません
つまり、テレビの音や音楽が聞こえているだけで、それと親の声がごちゃ混ぜになってしまうため、
音と口の動きを結び付けれない
自分が見ているものと、その名前を結び付けれない

などの問題が生じてしまいます。

簡単な文を、ゆっくり喋り、単語の間に休みを入れ、繰り返しを多くする

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例としては『ワンちゃんのおめめ、ワンちゃんのお鼻、ワンちゃんのお口』などです。

自分がこれを英語で言われていると思いましょう。
相手が犬のぬいぐるみを持ち、指さしながら言ってくれたら英語の苦手な人でも『dog、eye、nose、mouth』などの意味がなんとなく伝わってくるかと思います。
それに対して、いきなり「ワンちゃんと猫ちゃんが競争するようにこっちに向かって走ってきたよ」って英語で言われたら、英語が苦手な人は意味を理解する自信はないのではないでしょうか?
赤ちゃんは「dog = 犬」すら分からない状態から、もっと言えば単語の区切りも分からない状態から言葉を習得しようとしているので、簡単な文で、ゆっくり、単語の間に休みを入れ、繰り返し発声してあげる必要があるのです。

赤ちゃんに真似させるのではなく、繰り返してあげる

無理やり喋らせようとする(繰り返させようとする)などはいけないとのことです。
私も『パパ』って言わせようと頑張っていました。笑

無理に真似させようとする(強制する)というのは、赤ちゃんを抑え込むことになり、ストレスとなるそうです。

時々、物の名前を言うと似たような音(ほとんど母音ですがw)で返してくることがあります。
その時は向き合って、ゆっくりした発音で正しい名前を繰り返してあげたりしています。
正しい音と口の動きを知るのもお勉強。
こういうときはだいたい満面の笑みでニコニコしています。
(言いたいこと・真似したことが伝わって嬉しいのかな?)

赤ちゃんが気になるものについて教えてあげる

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たくさんのおもちゃを並べ、触ったときに出る音・振ったときに出る音などを教えてあげると、楽しくて喜ぶし、『行動と音の関係』についても理解が深まるとのことです。
その中で赤ちゃんが興味を持ったものがあれば「それはクマさんだよ」などと教えてあげます。
無理に違うおもちゃで遊ばせようとしたり、他のおもちゃで遊びたいのに絵本を聞かせようと連れ戻したりすることは、赤ちゃんの集中したいという気持ちを阻害してしまうそうです。
赤ちゃんの集中できる時間が短いのでころころ対象が変わるのは当然なことです。)

テレビは何故ダメなのか

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テレビは一方的な情報発信で、赤ちゃんのリアクションに答えてくれません。
赤ちゃんが何かしても、何も答えてくれない。

すると赤ちゃんは自分の行動に意味を見いだせなくなってしまうそうです。

ちゃんと子供と向き合って、一つ一つ答えてあげましょう。

などなど

赤ちゃんの特性を知ると「なるほど」と思うことも、知らないことばかりです。当然、本書にはもっと詳しく、いろいろな事例付きで、もっとたくさんのことが載っています。

成長段階に分けて書かれている

上記の通り、このおかげで成長に合わせて読めばよく、忙しい育児生活の負担になりにくいです。もちろん個人差はありますが、とても参考になります。

その時の好きな遊び

  • 音が出るおもちゃが好き
  • コミュニケーションを取れる『いないいないばぁが好き』
  • 『いないいない…ばぁ!』など変化が付くのが好き
  • 絵本に集中できるようになる

など、成長に合わせた遊び方の目安が分かります。もちろんマニュアル通りにやる必要はありません。

うちの息子でも『扉の影からひょっこり顔をだす』遊びをし、最初のうちは繰り返して「先が予想できる」のを楽しんでいました。
それが成長すると「高いところで顔を出す、高いところで顔を出す、低いところで顔を出す」など変化をつけると喜んだりします。

逆に絵本については、どうしても小さいときから絵本を買ったり貰ったり、一冊通して読み聞かせたくなります。
でも今はまだ集中力が持続できないので、無理に聞かせずに『先の楽しみだ』と思うようになりました。

これが出来ないときは保健師に相談を。

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育児をしていると、色々不安になることも多いです。
でも実際は『今は動けるようになってハイハイで探検することに夢中だからコミュニケーションよりそっちが楽しい!だから一時的に言語は遅れて、逆に運動能力が発達している』なんてことも頻繁に起こるわけです。

【6ヶ月で次のことが出来なかったら保健師に相談を。】

  • 動くものを目で追わない
  • 話している人を探そうとしない
  • 泣くこと以外に、ごく僅かにしか音をださない(他省略)

など、『本当に心配をしたほうがいいこと』も記載されているので参考になります。

この本での他の気付き

その他にも読んでいると色々な気付きがあり、自分がやりたかった教育方針が実は子供の成長に即していなかった事にも気づきます。

DVDは1歳になってから

英語のDVDを見せて、英才教育をしたい
こう考えた人は多いのではないでしょうか?

私もそうです。
でも0歳時は複数のことに注意が向けれません
初めのうちは『見る』と『聞く』に同時に注意をすることもできないのです。

だから英語のDVDを夢中で見ているようで、実は強い光の刺激にだけ注意がいって音は全く頭に入っていないという現象が発生するそうです。
だから本書ではテレビ・DVDは1歳以降で、1日30分以下にすることが推奨されています。

余談ですが、ディズニーのDVDによる英会話教育では、『アナと雪の女王が一番自然な英語で良い』との評価でした。
1歳から導入してみるつもりです!

2人目はお兄ちゃん・お姉ちゃんがお喋りするから大丈夫、ではない!

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2人目の育児のとき、いつもお兄ちゃん・お姉ちゃんが話しかけてるから真似して言葉を覚えるはず

私もそんなイメージでした。
ところが、兄姉は静かな環境で語りかけてくれることはなく、赤ちゃんが興味を持っているものの名前を積極的に教えてくれたりすることも稀です。

また、親も1人目の時よりも、ちゃんと向き合ってあげれる時間が減ります。
その結果、『1人目よりも2人目のほうが言語の成長が遅くなりやすい』とまで言われています。

忙しくなってしまうからこそ、2人目はさらに意識的に向き合ってあげる時間が必要なのかもしれません。

まとめ

以上のように、非常にメリットが多い本になります。

  • 内容が山盛り
  • 赤ちゃんとの接し方が学べる
  • 赤ちゃんの成長やリアクションの理由が学べる
  • 成長に合わせて読みやすい

育児に不慣れな1人目の子供ができたときはもちろん、2人目が出来たときに気をつけるべきことも学べますし、子供が生まれた人へのプレゼントとしてもおすすめしたい本です!

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