こんにちは、パパサラリーマンのTK(TK@パパサラリーマン)です!
マラソン大会でもIRONMANでも一気にシェアを増やしてきたナイキ ズームフライ シリーズ。
まだまだヴェイパーフライ4%が入手困難な上に高価で耐久性もないため、我々市民ランナーの主流はズームフライ シリーズが続くとみていいでしょう。
現在、ズームフライ シリーズでは3種類(厳密には「sp」と「sp Fast」がありますがほぼ同じなのでまとめます)が販売されています。
- 通常のズームフライ
- ズームフライ sp Fast
- ズームフライ フライニット
その中でも今回はズームフライ sp Fastとフライニットの比較です!
後から出たフライニットの「カーボンプレート採用」に注目が集まりがちですが、全く別物と言っていいくらい色々な差があります!
目次
ズームフライフライニットとsp Fastの外観
まずはフライニット!
特徴は以下の通り。
- 全体がニット素材で編み込まれている
- シュータン(足の甲の部分のパーツ)まで一体化
- 靴紐を通す部分も穴ではなく編み込みで作られる
- かかと部分に指を引っ掛けるループがある
何と言ってもフライニットと呼ばれるニット素材になったことでしょう!
これによってフィット感の向上と軽量化が期待できます!
一方、こちらがsp Fast!
こちらも通常盤からスケスケ素材に変更されています!
公式によるとストレッチウーブン製アッパーという表現がされています。
ストレーチウーブンとは?
・ストレッチ=伸びる
・ウーブン =編み込み
これだけだと普通のストレッチの聞いた布、と言う意味でしょうか…?
言い方はかっこいいけど…笑
フライニットと違って補強パーツや縫い合わせが使われていますね!
(フライニットは強度を上げたいところは編み込み方を変えて対応しています。)
ズームフライフライニットとsp Fastのアッパー素材
フライニット素材とストレッチウーブン素材。
どちらも軽量化はされているのですが、履いてみると大きく違います。
フライニット素材は通気性と伸縮性に優れているので、走っていて涼しく、フィット感がとても良いです。
一方、ストレッチウーブン素材は、フライニットほど風を通さないので、夏は蒸れますが冬の練習では寒さが和らぎます。
また、水をあまり吸わないのも水をかけるトライアスロンでは重量増が抑えれるので嬉しいですね!
ミッドソール素材とプレートの素材が異なる
ミッドソールの素材、プレートの素材が変更されています!
通常・sp :ルナロン
フライニット:リアクト
素材間の具体的な比較は見つからないのですが、リアクトはナイキの新しい素材で、ナイキのルナエピックとエピックリアクトと言うシューズを比較するとクッション性は11%、反発性は10%、軽量性5%向上しているとの記載はありました。
また、リアクトの方が耐久性に優れる(つぶれにくい)との情報もありますので、ミッドソール素材ではフライニットの方が優れていると言えそうです。
また、フライニットではプレートがカーボンに変更されています。
通常・sp :カーボン混ナイロン
フライニット:カーボン
強度の高いカーボンの方が強い反発力は得られそうですが、カーボンの方がナイロンより比重が大きくなっています。
「カーボン混ナイロン」の詳細が公表されていませんが、プレートの重量差がシューズ全体の重量差にもつながっていると考えられます。
定価はフライニットが安いが実売はsp Fastが値下がりしている
定価では次のとおり。
フライニット:17,280円
sp Fast :18,360円
sp Fastが1,000円ほど高いですね!
でもsp Fastは結構値下がりがあり、12,000円を切る金額で変えることを考えると、現状でほとんど値引きがないフライニットは結構割高になります。
重さはズームフライフライニットよりsp Fastが軽い
フライニットは通常版は25.5cmで約218g、28cmで約238gで、sp Fastはそこから約20gほど軽量化されています。
アッパーのフライニット素材は軽量ですし、ミッドソールもフライニットに採用されているリアクトの方が軽量化されているとのことでしたので、やはりカーボンとカーボン混ナイロンの差が影響しているのかもしれません。
ただし、フライニット素材のフィット感が良いためか、走っていてフライニットの方が重いと感じたことはありません。
ズームフライフライニットとsp Fastで走った感想
別物と言った理由は履いて走ってみると一番わかりやすいです。
フライニットのファーストインプレッションの記事でも書いたのですが、フライニットは「反発が早い」感じがして、sp Fastよりも接地時間が短くピッチが上がるような感覚になります。
これ自体はカーボンプレートとリアクト素材の両方が影響していると考えます。
しかしこれは一概にどちらがいいというわけではなく、ある程度好みが分かれるポイントかと思います。
私は通常のズームフライに慣れていたため、sp Fastは問題なかったのですが、フライニットは「リズムが違うかな?」と感じました。
うまく合わせれるようになってくると、フライニットも快適に走れます!
通常のズームフライに慣れている人も「本番でいきなりフライニットを使う」よりもある程度慣らす、可能ならば本番用と慣らし用を持つ、などした方が良いかもしれません。
カーボンとナイロンの反発力の違いは?
ミッドソールが新素材でプレートもカーボンと聞くと、フライニットの方が反発はかなり強そうなイメージがありますが、意外なほどに新しい靴で走り比べると、そこまで大きな差は感じません。
(通常のズームフライを履きつぶしたところでフライニットに乗り換えた人は感動するくらいの反発を感じますが、ズームフライも最初はすごかったんです…笑)
比較的新しいもの同士で実際に履き比べて走ってみましたが、同じコースの12kmのジョグで平均ペースはフライニットが4,19/km、sp Fastが4,22/km。
体調の誤差が発生することも考えると、フライニットが圧倒的に反発が強いというわけでもないと分かるかと思います。
ズームフライフライニットとsp Fastの耐久性比較
現在、どちらも使用中ですが…耐久性に関しては、個人的にはフライニットに期待しています。
ナイキの新素材で、耐久性も最も高い素材であるリアクト採用により、通常のズームフライやヴェイパーフライで気になる「ミッドソールのシワ」が全然発生してこないのです!
詳しくはこちらの記事にまとめています!
ズームフライフライニットの耐久性【ルナロンとリアクトの違い】ズームフライフライニットとsp Fastのサイズ感
通常のズームフライは26.5cmに厚めの靴下でしたが、sp Fastは少し小さめです。
私は26.5cmに薄めの靴下でジャストサイズでした。
(正確に表現するとギリギリ。アッパー素材が伸びにくいため)
27.0でも良かったかなと思うくらい小さめです。
フライニットはsp Fastよりも若干長め・細めです。
ただ、フライニット素材が足に合わせて変形しやすいので、細さによる圧迫感は感じません。
参考までに、他の靴はこんな感じです。
27.0cm
アディゼロ タクミ sen、アディゼロ ジャパンブースト、ペガサス35、ペガサス35ターボ
26.5cm
ターサージャパン、ターサージール5、クラウドフロー、ズームフライ(厚め靴下)、ズームフライsp Fast(薄め靴下、少しキツめ)
26.0cm
クラウドフラッシュ(ショートレース用に裸足前提)
まとめ
ズームフライフライニットとsp Fast、どちらも通常のズームフライより後に発売され、一工夫されたシューズになります。
しかし、「フライニットがsp Fastの上位互換」というわけではありません。
- 細さや長さは若干違うので、各自に合わせたサイズ選びが必要
- フィット感はフライニットの方が良い
- 反発はフライニットの方が良いが、差はわずが(レースでは走行距離の少ないものを準備しよう)
- 反発はフライニットの方が「速い」。優れているというわけではなく、自分のリズムとあったものを選んだ方が良い
- 重さはsp Fastの方が軽い
- 実売価格はsp Fastの方が安い
- 耐久性は検証中だが、ナイキの宣伝文句ではフライニットの方が上か?
といった感じになりました。
特に反発の速さ(走りのリズム)は個人差があるので、「通常のズームフライは良かったのにフライニットはイマイチ」という方は、レース用として軽量なsp Fastを試してみるのも良いですね!
(サイズには注意!笑)
増えすぎたランニングシューズをコンパクトに収納!笑
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