こんにちは、パパサラリーマンのTK(TK@パパサラリーマン)です!
トレーニング中の心拍を計測しているアスリートは多いかと思いますが、そこで気になるのは心拍計の精度と使いやすさ。
特に冬場のトレーニングでは、胸バンドは冷たい・腕時計型はまともに計測できないと、苦労した経験はあるのではないでしょうか?
そんな中、気になっていたのが腕に巻くタイプの心拍計。
ヨメ
TK
なかなかレビューも少ない中、試してみる気になったのは海外サイトBike raderの記事を見たから。
TK
実際に購入してローラー台や冬の朝ランでも使用してみましたが、運動強度への追従性はかなり良かったです!
目次
心拍計の種類とメリット・デメリット
現在、心拍計としては主に①胸バンド型 ②腕時計型 ③腕バンド型 の物が売られています。
それぞれのメリット・デメリットは以下の通り。
胸バンド型心拍計
引用:Garminホームページ
おそらく最も使用した人が多いのはこちらではないでしょうか?
私もGarminのForeathlete 935を購入するまではこちらを使用していました。
胸バンド型のメリット
- 精度が高い
- 安価な製品もある
- 水泳に対応したモデルもある
- 乳酸閾値を計測できるモデルもある
胸バンド型のデメリット
- 胸部の圧迫感、呼吸がしにくいことも
- 冬は付ける時に冷たい
- 電極に導電ジェルを塗った方が良い(特に冬)
- バンドは消耗品
やはり最大のメリットは精度ではないでしょうか?
その他にも水泳に対応したHRM-Triや、乳酸閾値を計測できるHRM4-RUNと言った高性能な製品もあります。
一方で最大のデメリットは胸部の圧迫感…特にインターバルなど高強度の練習をしている時は、呼吸がしにくくなるような気がしてしまいます。
(これに関してはシールで貼り付ける製品も販売されていますが…練習のたびに消耗品でお金かかっちゃいますからね…(^_^;))
バンドが消耗品である点について、知らない方も多いようですが…胸バンドは導電性のゴムで計測しています。
普通のゴムは電気を通さないのですが、この中に炭素を混ぜ込むことで電気を通しているとのこと。
使用しているとその炭素が抜けていくことで電気を通しにくくなり、うまく計測できなくなるので買い換えなければならなくなります。
TK
腕時計心拍計
引用:Garminホームページ
最近は対応機種が増えてきて、使用している人も多いのではないでしょうか?
腕時計型のメリット
- 最も手軽に利用できる。(レースでも影響がほぼない)
- 準備に時間がかからず、消耗品も追加で発生しない
腕時計型のデメリット
- 精度がイマイチ
- 高価なものが多い(4万〜7万円程度?)
良いところは何と言っても手軽。
ランニング・トライアスロンをしている人であれば、腕時計で距離やペースを測っている人は多いと思います。
その腕時計が光学心拍計対応機種であれば、他に準備は何もいりません。
一方で最大のネックは精度。
インターバル中なのに130に落ちたり、ジョグなのに170になったりと精度が安定しません。
特に冬場は寒さで血管が収縮してしまっているため、光学心拍計の精度が悪くなってしまいます。
腕バンド心拍計
引用:wahooホームページ
胸バンドも腕時計も一長一短…ということで今回注目したのが腕バンド型の心拍計。
冒頭にある通り、「すでに腕時計の光学式心拍計の精度がイマイチで悩んでるんだけど…」と思ったものの、実際は精度に実用上の問題なし!
腕バンド型心拍計のメリット
- 精度は問題なし
- 付けるときに冷たくない
- 価格は1万円程度と腕時計よりは安く、胸バンドのミドルグレードと同等
- 胸バンドの圧迫感がない
- 胸バンドほど消耗品はない(充電式)
腕バンドのデメリット
- ロードバイクのレースで使うと空気抵抗が気になる人がいるかもしれない。
- 夏場だと「腕バンド焼け」が予想される
- 電池交換はいらないが、専用充電器での充電が必要
やはり一番気になるのは精度ではないでしょうか?
冒頭のBike raderでも問題なさそうということは分かりますが、実際に冬の朝ランとローラー台で使用したデータを後述します。
個人的に嬉しかったのは、充電式になったことと胸バンドの圧迫感からの解放。
TK
デメリットとしてはレース中だと空気抵抗が増えるかもしれません。
もっとも、それが気になるほどの速度域が出せればですが…
あとは腕時計焼けならぬ「腕バンド焼け」ができてしまうかもしれません。笑
また、充電型は歓迎なのですが、専用充電器なので断線した時の買い直し・合宿には充電ケーブルが増えるなどのデメリットがあります。
(30時間使えるようなので、1週間程度の練習なら充電なしで使えそうですが…)
実際に使用!tickr fitのレビュー
1週間ほど使用してみましたが、性能・使用感ともにとても良いです!
腕バンド心拍計の精度について
実際に測定したデータを見ていただくのが一番早いかと思います。
まずは腕時計型。
冬の朝、ジョグの中に200mを8本。
青がペースで赤が心拍数です。
続いてバイク、こちらは紫がパワー、赤が心拍数です。
こちらを見ての通り、イージー区間でも激しく上下してしまったり、ハード区間なのに心拍が上がっていかなかったり…
正直、データとしては当てになりません。
一方、こちらが胸バンド型。
先ほど同様に冬の朝ジョグ、こちらは200mを12本。
青がペースで赤が心拍数です。
続いてバイク、こちらは紫がパワー、赤が心拍数です。
きちんとハード区間で上昇、イージー区間で回復をして、インターバルを繰り返すごとに心拍数も上昇するという計測結果に。
ちなみに私は心拍数が低めなタイプで、バイクの「3分ハード×3本」で追い込むと心拍数が最終的には162〜163(胸バンド型で計測)になります。
今回の腕バンドの計測では最後に164が表示されていたので、胸バンド型と比較してもほぼ問題ない精度であることがわかります。
TK
ちなみに私が気にする心拍数は以下の項目
- ジョグで心拍数130程度、ローラー台で心拍数120程度になるペース(パワー)
→私の場合、この辺りがIRONMANでの平均速度になる。レース当日は心拍数がもう少し高めになるけど - インターバルの最終心拍数(5本ならそれぞれのラストでいくつになるか)
→きちんと心肺に負荷をかける強度で実行できているか - インターバルのイージー区間に入ってから1分間でどこまで下がったか
→リカバリーの早さ。レースで何度も短めの登りが来る時など
上腕につけても問題なし
ちなみにメーカーの画像では肘よりも腕側につけていますが、私は上腕につけても問題なく計測できています。
この方がバイクでDHポジションを取った時にも邪魔になりません。
また、ランニングでも末端側よりも体幹に近い位置の方が、腕振りが軽くなります。(わずかにw)
さらに、冬場だと肌にピッタリつくようなインナー+Tシャツで走っているため、装着できるか不安だったのですが…
これくらいのフィット感の長袖なら問題なく使用できます!
使用上の注意点
実際に使用にあたり、気になった点を上げておきます。
光学式心拍計は日焼け止めに弱い
上記で「腕バンド焼けのリスク」と書きましたが、光学式の心拍計は日焼け止めと相性が悪いです。
何故なら血管による光の反射を感知して心拍数を計測するのが光学式心拍計なので、光を吸収したり反射したりする日焼け止めが皮膚についていたら精度が落ちてしまいます。
対策としては、上からアームカバーをつける、腕バンドをした後で腕バンド以外の部分に日焼け止めを塗ると良いでしょう。(どうせ腕バンドの部分は焼けませんし。笑)
バンドを巻く強さに注意
バンドを巻く強さは締め付けすぎず・ずれない程度に締めたいところですよね。
上腕につける場合、腕を伸ばした状態で巻くと、腕を曲げた時に上腕二頭筋が膨らみ、きつくなる可能性があります。
ランでもバイクでも、腕を運動をするときの角度にした状態で取り付けた方が良いでしょう。
腕バンド型の心拍計は、tickr fit とPOLARのOH1
腕バンド型の心拍計には、もう1つPolarのOH1があります。
ヨメ
TK
POLARのOH1は、4MBのメモリがついているので、心拍計単体でも記録し、運動が終わった後に転送することができます。
…でも腕バンド型の心拍計を買おうとする人なら、おそらくほとんどの人がGPS付きの腕時計を持ってますよね?
だからわざわざメモリに保存しなくても腕時計と連携すれば問題なしなんです。
トレッドミルの時はペースも距離も時間も分かるので腕時計をつけていませんでしたが…トレッドミルに時計やスマホを置いておけばいいですしね…
どちらかと言うと、代償としてバッテリーが12時間しか持たなくなってしまったこと。(tickr fitは30時間)
12時間では人によってはウルトラマラソンやIRONMANではバッテリー不足になってしまいます。
唯一、OH1のメリットとしては、ゴーグルに取り付けるパーツがついていること。
これを使用すれば、こめかみの部分に心拍計を当てて、水泳中の心拍数を測ることができます。
TK
あと、些細な問題ですが、OH1は黒・グレー・オレンジの3色展開、実売価格は1,000円程度OH1が高いです。笑
まとめ【腕バンド型心拍計 tickr fitの評価】
胸バンド式の精度と腕時計型の気軽さ、それを併せ持ったような心拍計が腕バンド型の心拍計です。
こんな人にオススメ
- 心拍計は使いたいけど腕時計型は精度が低すぎる
- 胸バンドの圧迫感が気になる
- 胸バンドの冷たいのが嫌だ
- 手軽に、精度よく測りたい
胸バンド型にはWahooのtickr fitとPOLARのOH1があります。
基本的には少し安くてバッテリーが2倍以上の長さになるtickr fitがオススメですが、どうしてもスイムで使いたいと言う場合などはOH1も選択肢になるかと思います。
手軽に、精度よく心拍数を測りたいと言う方は、ぜひ導入してみてください!
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