練習をするときに重要であるのが主観と客観のバランス。
特に後者の客観についてはできていない(やっていない)人が多いようにも感じます。
そこで今回は自分を客観視するときの考え方についてです。
それはズバリ「自分がコーチになる」ということ。
「こんな時に自分がコーチだったら選手にどのような指導をするか?」と考えることが客観視につながります。
選手であり、コーチであれ
私が実践しているのは、選手としての自分だけでなく、コーチとしての自分を持つことです。
トレーニングにおいて
どうしても好きな練習に偏ってしまったり、練習をやりすぎてしまうときは『自分がもしコーチだったら何とアドバイスするか』を常に意識しています。
- 「練習レース」として位置づけていたショートレースのためにスイムをやりすぎ、本命のロングレースで
- 競技時間の長いバイクが削られていないか?
- 自分の好きな中強度・長時間のライドばかりしていて、VO2MAXインターバルを避けていないか?
- 疲労が溜まっているのに、「ジムに行く時間ができたから」という理由で半端な練習をしていないか?
- 今日の練習の目的、レースでどのように活かされるかを選手に説明できるか?
など、色々なことを自分の中で対話しながら練習しています。
日常生活において
また、このコーチ、時々日常生活にも出現させます。
- つい夜更かしをしてしまう時、コーチなら何とアドバイスするか?
- ついジャンキーなものを食べたくなる時、コーチなら何とアドバイスするか?
もし自分が中学校の部活の顧問だったら、『夜中までスマホいじってないで早く寝ろよ!』とアドバイスするでしょう。
また、『唐揚げばかりのメニューじゃなくて、サラダのついてるセットのほうがいいぞ!』とアドバイスするでしょう。
コーチと選手の関係性が重要
この時に重要になるのが、『どのような選手とコーチか』ということです。
練習をサボりがちな人の場合
中学校の部活の生徒と先生という想定をしてみましょう。
中学生は練習サボりたがる子が多いです。偏った食事大好きです。夜更かしもします。
そんな生徒を注意するような気持ちで、自分の生活・練習も指導してみましょう。
やりすぎアスリートの場合
こんな場合はシリアスなアスリートとコーチという想定で行きましょう。
中学生の時のように「サボらないで、まずはジムに行ってみよう!」というアドバイスは不要かと思います。
逆に、こういう人は練習自体がストレス発散や楽しみになっていて、時間さえできればつい練習をしがちです。
今日は休むのか・高強度のトレーニングか・つなぎ練習か、どれが本命レースの結果につながるのかを意識して指導してみましょう。
まとめ
練習において客観性を持つということは非常に重要です。
この時に自分の甘えor暴走に反対してくれるようなコーチを自分の中に持つと効果的です。
自分の中に優れたコーチも持てるというのは最高の状況です。
なぜなら、どんなに優秀なコーチでもあなたの疲労感・練習のハードさ・痛みなどを完璧に把握することはできません。
でも選手自身でもあるあなたならそれができるから。
主観と客観をバランスよく持ち、レベルアップしていきましょう!
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