パパサラリーマン、KONAへの挑戦

2015年にトライアスロンを始めた走食系男子です。2017年のIRONMAN 台湾でエイジ部門総合優勝(プロ含む7位)、2018年KONAで9時間32分(日本人2位)。練習・育児に奮闘中!

IRONMAN KONA世界選手権 レースレポート~バイク編~

 

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 いよいよ最も長いバイク!!

『暴風で女子プロが反対車線に飛ばされる』

『ラスト40kmくらいがずっと向かい風』

など、色々な恐ろしい噂を聞かされてきたバイクコース。。。

実際はどうなることやら・・・?

 

バイク編

バイクコース概要

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実測180.3km。累積標高は公式発表は1772mだけど、サイコンの実測約1100m、腕時計の実測900m。実際に走っていても1700mもなく、1000mくらいじゃないかな~という感覚。

 

コースとしては市街地を12km走った後は168kmのハイウェイ。宮古島やIRONMAN台湾みたいにゆるくアップダウンを繰り返します。

肝心の風はと言うと、2018年は奇跡的に風が弱かったらしく、KONAの本気は私には分かりません(^^;

余談ですが、私は最初勘違いして折返しに600mくらいの峠が待っているのかと思っていました。左はFeetで、右のメートルでは180mくらいなのね…どおりで大して登らずに折り返しだったわけだ…w

 

想定外だったのは水もスポドリもペットボトルで渡されたこと。

その場で飲む・掛ける・フロントボトルに継ぎ足すは問題ないけど、サドルのボトルケージに入れるとほぼ飛んでいきます。周りの人がそこに入れてると、いつ飛んでくるか気が気じゃありませんでした。。。

 

バイクの補給

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今回の補給は以下の通り。ちなみに粉飴のスプーンとはザバスプロテイン用のものw 1杯でプロテイン7gだけど、粉飴のほうがちょっと密度高そうだから8~9gくらい?

 

フロントボトル:ポカリスエット粉1リットル分、粉飴スプーン8杯、メダリスト9000、ミネラルタブレット2粒

 

ダウンチューブボトル:ポカリスエット粉1リットル分、粉飴スプーン10杯、ミネラルタブレット2粒

 

サドルボトル:掛けれるように水のみ

 

トップチューブバッグ:マグオンを2つ、2runを3つ、ロキソニン、カフェイン100mg×3

 

スペシャルニーズ:アクシデント発生時の予備としてジェル3つ

 

基本的にはフロント・ダウンチューブの2本で乗り切れるように。サドルのものはエイドで取って入れ替えていく。エイドではスポドリを毎回取って飲んでその場で捨て、水をとって全身にかけてその場で捨てる。

コナはエイドが10マイル(16km)程度ごとにあり、他の大会よりも間隔が短いから、給水管理は比較的やりやすいと思う。

 

T1

とりあえず

  • スイムスキンを脱ぎながらバイクギアバッグを受け取る
  • スイムスキン・スイムキャップ・ゴーグルをギアバッグにしまう
  • ゼッケンベルトを付けながらギアバッグをボランティアに渡す
  • バイクへ走ってそのままスタートへGo!!

2分58秒。ちなみに優勝のランゲ選手は2分5秒、ゴメス選手は2分1秒。今回はそれほど急がなかったとはいえ、まだ1分の短縮余地か・・・

 

バイクスタート

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漕ぎ出してすぐに気付いた・・・

 

『あれ?今日は尻に疲労感がない…これはイケるんじゃね??』

そう、ウェットスーツの着圧のせいなのか疲労が残っていたのか、いつもバイクスタートで尻の疲労感・足の重さを感じていた。10kmくらいで徐々に良くなってくる感じ。

 

ところが今回はそれがない。と言うことで序盤から思い切ってあげていった。

最初は南西に6km行って帰ってくる。ここは市街地で応援も多い。家族の応援にも答えながら進んでいく。

ところで漕ぎ出したらもう折り返してきた人達がいる。12km差ってことは、彼らがAve40km/hとすると18分差…?この時点でこんなに差があるとはエイジトップは遠い…

 

この最初の12km、思ったより曲者である。

市街地ということもあり、道幅がそれほど広くない中で対面通行だし、路面状態もそこまで良くない。

 

何が起こるかと言うと、

 

対向車線から発射されたサドルのボトルが飛んでくるw

マリオカートのように割と飛んでくるw

たまに踏んでる人がいたけど、落車の音は聞こえなかった…

 

バイクはゼッケン不要

走り出して気付いたこと。

 

誰もゼッケンを付けていない。

 

たしかにシートポストにつけるナンバープレートも配られてたけど…

じゃあなんでゼッケン2枚配られてるんだ(´-`)??

とりあえず後ろにつけてるとバタバタヒラヒラ煩いし空気抵抗になりそうなので、腹の方に持ってきてしまったw

 

ハイウェイに入ってからスピードアップ

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市街地を抜けてからは、ただただ広い道が延々と続く。

 

レースのときは見える限りひたすらバイクが並び続けている。

 

KONAというレースは、

  • 参加者2500人と世界最大級
  • 予選をクリアした高レベルの集まり
    →つまりみんなのレベルが近い
  • スイムは60~70分が大量、バイクもAve35~37が大量

これらの条件が重なると…大行列が出来上がる。

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一度抜き始めたらなかなかスペースがないから、大量に抜き続けないとブロッキングになってしまう…逆に車間距離を開けていても間に入られたらドラフティング状態になってしまう…。(正確には相手のブロッキングだけど、下がってもまたスペースに入られるから抜き返すしか無い…)

コース自体は走りやすいんだけれど、人が多すぎて走りにくいというあまり経験のないレース。

 

ちょっとモヤモヤしながら、時々やってくる2列渋滞10人ぐらいのロードレース集団を横目に見つつ、上りは260~300w、下りは流すを繰り返す。FTPの300wを超えると120km以降でダメージが出るので、極力そのラインは超えないように意識。

 

自分がスイム64分だから、エース栗原が目標61分って言ってたし、アベレージがエースより1km/h速ければ60km地点くらいで追いつくかな?

 

最初のトラブル

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とか計算していたら、40km辺りで異変

BB辺りからギシギシと擦れるような音がする。特にダンシングで260w以上出した時に顕著。DHポジションだと同じ出力でもほぼ鳴らない。

 

私の場合、緩い上りや追い風でもダンシングを積極的に織り交ぜ、ストレッチをしたり使う筋肉を変えてリフレッシュを図っている。が、それがあまり使えないとなると結構な痛手。しかもまだ40km

 

2番目のトラブル

BBの音ばかり気にしていたら、50kmのエイドを過ぎたときにフロントボトルを飲もうとしたら何故か空(゜_゜)

 

よく見ると蓋が緩んでいる…振動で徐々に外れたのだろうか…高カロリー・高ミネラルボトルを半分以上失うという痛手…(;´д`)

しょうがないので、以後のエイドでスポドリをフロントボトルに蓄えつつ、2本目のボトルとマグオン・2runで補給を進める。

 

エースとの遭遇

ほぼ予定通り、56km辺りでエース発見。トラスーツのお尻に『ace』って書いてあるし、オレンジのバイクは分かりやすい。

後ろが離れていて邪魔にならないことを確認しつつ『ドラフティングすごいね~』などちょっと語り合い、お互いマイペースでいこうと。(まぁ本当は25秒以内に抜ききらないといけないけど…)

ショートと違って会話をする余裕があるのもロングの楽しいところ。

 

ところがエースは実はスイム57分だったとか…?速ぇ・・・

 

ということは56kmで7分くらい詰めてしまったのか?ちょっとオーバーペースか…?

まぁ調子が良さそうだからそのまま行こう。

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(まさかのフィニッシャーピクスに抜き際を激写されるw)

 

淡々と進む

写真やコースを見ての通り、本当に何もない草原?の中を進んでいく。

心拍数は上りで140程度、下りで130前後を繰り返す程度。(もともと心拍数は低い方。というか挙げれない…バイクでの最大心拍数が170程度…)

 

70kmを過ぎ、男子トップの集団とすれ違う。さすがにあちらはマーシャルのバイクやカメラがつきっきり。

折返しが96kmだから…スタート時刻の25分差を考えても、バイク中間時点で1時間近くの差をつけられてる…?改めてプロとのレベルの違いを感じる。

 

エイジトップとのレベル差

女子トップともすれ違い、エイジトップとすれ違ったのは86km地点。

ってことは20km差、Ave40kmだと30分差…マジか、アマチュアにももう30分差つけられてるのか…(;´д`)

 

90km、まだまだ半分

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90kmの通過。タイムを確認してみると2時間25分を切っている。このまま行ったらバイクラップは4時間50分…?

300w超えのインターバルを繰り返してきたおかげか、登りを繰り返してもダメージは感じないけど、スタミナはちょっと不安…体の声を聞きながら糖質やミネラル・水分を補給しながら進む。

 

この辺りから集団でドラフティング取られている人達を見かけ始める。さっき抜かれたグループもいた。。。

後で聞いた話だと、集団にいると先頭だろうがまとめてドラフティングを取られることも多いらしい。

 

KONAのエイドは怖い

ここらでエイドにも触れておこう。

 

KONAのエイドは怖い。

 

みんなエイドに突っ込む速さが宮古島とかと違って速い…

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前述の通り、たくさんの選手が近いスピードで走っているので、抜くとき以外にスピードを上げれば前と詰まり、落とせば後ろと詰まる。それはエイドでも同じ

 

平地のエイドでもみんな35km/hとかで突っ込んでいく。

 

更にやばいのは下りにあるエイド

 

みんな45~50km/hで平気で突っ込んでいく。 (ちなみにエイドがない下りは60km/h以上が普通)

幸い、10箇所くらいはあるエイドで2~3本ずつ取って、1本しか落とさなかったので成功率は高かったが、前の人が取りそこねたボトルを踏んでヒヤッとしたこともある。片手離してボトル受け取ろうとしているので、ブレーキもハンドリングも殆どできない…

 

高速でボトル受け取る練習なんてなかなかできないからね…

コツとしては手をボトルに併せて後ろに動かしながら取り、なるべくボトルと手の相対速度を下げるとしか言いようがない。あとはKONAは右車線なので右手受け取り。日本と逆なので右手を離せるように慣れておきましょう。(どっち車線かは海外レースの前は必ず確認します。受け取りの反対側のサドルケージにツールボトルを入れるので。)

 

後半戦

折り返してからは(恐らくまだ抜かれていない)竹谷賢二さんのシルバーS-Worksを探しつつ、他の日本人も探してみる…

が、人が多すぎて全く見つからない。笑

 

後半も足が重くなる感覚は全く無かったので、前半と同じ感覚でしっかりとペーシングする。

変えることは、徐々に気温が上がるので掛ける水の量も増やしてしっかり冷却

 

130km地点

この辺りで颯爽と走るSASO選手を発見。久しぶりに日本人見た…

 

自分としてはせっかくの世界選手権だし、日本人で強いけどKONAに出てない人も結構知ってるから『日本人順位』にはそこまで拘るつもり無いけど、妻に取ってこいと言われた『日本人1位』。

今自分って日本人何位なんだ…?

佐相選手は皆生で優勝したこともあって、確か昨年のKONAは日本人2位だった気がするから、今の位置は恐らく結構上位。

 

そんな事を考えながら佐相選手をパス。

 

170km過ぎの事件

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そういえば横風もまったくなかったけど、終盤に来ると聞いていた向かい風もまったくない。

2013年はかなり風が弱かったと聞いたけど、今年もそれと同様に風が少ない年なのかな?

 

そのまま淡々と、時々パラパラと落ちてくる選手を抜きながら、自分のペースは乱さず進んでいく。

 

170km過ぎ、1人の落ちてきた選手をパスしていたら、横並びになった瞬間に、

 

マーシャル『ドラフティング、2055』

 

へっ???(๑´•.̫ • `๑)???

 

抜いてる最中の選手以外、前後を見ても20mは空いてそうなくらい誰もいない。

25秒オーバー?にしては横並びの時点で取られるって早すぎない?

IM70.3セントレアはじめ国内のショートやミドルは横幅なしの縦12mや10mだけになったけど、このレースは横幅1.5mがあるんだっけ??

 

まぁ一瞬でいろいろ考えたけど、一度取られたドラフティングは何と反論しても覆らないのがトライアスロン

『ランの直前に5分間の休憩ができただけだ』と気持ちが切れないように開き直る。

 

さすがに2度は取られたくないので、それ以降は車間距離だけでなく前方車両の抜き方まで一層の注意を払う。

 

いつもならバイクのラストはランに備えて流すけど、今回はペナルティエリアが待っているので流さず。

そんなこんなで178km地点でピットイン。

先に2人いて、後から2人来たけど、みんな不満言ってた。。。笑

 

ボランティアと単語つなぎの英語で会話しながら5分終了。

 

イクラストにトップチューブのストレージに残っていたマグオン1つ、2runを1つ摂取し、ついでに腸脛靭帯を痛めていたことから念の為ロキソニンを摂取。

ロキソニンとか4年ぶりに飲んだよ・・・

 

 

 

・・・お気付きだろうか?

 

『練習でやっていないことはレースでやってはいけない』

 

この時点で基本中の基本を破っている。

ランの悲劇はここから始まっていたのかもしれない・・・

 

 

レースは最終種目、ランへ・・・

 

10kmラップ

①17分2秒 ②15分41秒 ③16分48秒
④16分14秒 ⑤13分23秒 ⑥16分57秒
⑦17分35秒 ⑧17分44秒 ⑨18分14秒
⑩17分22秒 ⑪13分20秒 ⑫15分8秒
⑬16分30秒 ⑭15分54秒 ⑮16分19秒
⑯17分6秒 ⑰14分58秒 ⑱20分34秒

 

合計:4時間58分26秒
   エイジ136位 男子703位 総合736位

 

ちなみにスイムは1分40秒/100mと、国内の大会でこのレベルだったら特別速くはないレベルでエイジ131位、男子693位。

 

バイクはこのレベルで走れたら国内のロングでも上位に行けそうだけど、それでもスイムより順位が若干落ちている

 

やはりコナに来るレベルでも『すべてが速い』わけではなく、殆どは『時間が短いスイムはほどほど、バイク勝負』ということだろうか?

 

 

 

 

 

 ラン編はこちら

www.tktrytokona.com

 

 

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