水泳(クロール)の指は開く?閉じる?最も効率が良い手の形について

こんにちは、パパサラリーマンのTK(TK@パパサラリーマン)です!

クロールの練習をしていると、手の形って気になりますよね!

  1. 人差し指〜小指は開くのか?
  2. 親指は開くのか?
  3. 開くとしたらどれくらい開くのか?

速い人に聞いてみても、開く派とか閉じる派とか色々な人がいます。
(あと意識したことがない派。笑)

そんな手の形についてですが、実際に選手に泳いでもらう・流体力学のコンピュータシミュレーションをするなど、様々な研究がされています。

その結果、導き出された結論はストロークの局面によって最適な形状は変わる

今回は「どの局面で、どのような形をすれば良いのか」「そんなに細かく変える余裕がない場合はどの形にしておくか」についてです!

指の開き方は9パターン!

指の開き方について、研究では9パターンを対象としています。

  1. 人差し指から小指を「閉じる」「軽く開く」「大きく開く」
  2. 親指を「閉じる」「軽く開く」「大きく開く」

この3パターン×3パターンで合計9パターンです。
ちなみに人差し指から小指の軽く開くは3.2mm程度、大きく開くは6.4mm程度とされています。
また、親指の軽く開くは30度程度、大きく開くは68度程度とされています。

6.4mmってやってみると結構開いてるね…

ヨメ

TK

私の場合は人差し指から小指は「閉じる」、親指は「30度程度開く」が一番近い形でした!

最適な指の開き方とは?

ストロークの局面を以下に分けて考えています。

  1. 入水時
  2. 肩の下あたりをストロークしている時
  3. 後ろ側でプッシュしている時
  4. 水から手を抜き出すとき

1の入水時と4の水から手を抜き出すとき

水の流れとしては「指先から手首に向かって流れる時」「手首から指先に向かって流れる時」ですね!

この時の最適な形状は「人差し指から小指を閉じ、親指も閉じる」です。

TK

確かに入水してグライド姿勢を取っている時に親指を横に出していたら抵抗生まれそうですね…

ただし、この時の手の形状はほとんど影響がないとのことです。
バイクのように「前方投影面積」(前方から見た面積の大きさ)で考えると、指が出ていようが出ていまいが前方投影面積に影響はないため、抵抗への影響も小さいと考えることもできます。
(もちろん空気より水の密度がはるかに大きいため、少しの差でも影響は出やすいです)

抵抗力はスピードの2乗に比例して大きくなるため、速く泳げるとわずかな抵抗でも差が大きくなります。
でもそれほどの速さでもなく、細かく気にする余裕がない人はこのタイミングの手の形はそれほど気にしなくて良いかもしれません。

2の肩の下あたりをストロークしている時

この時、手で胸の下に水を集めるような動き(インスイープ)をしており、水の流れは親指から小指側に流れています。

この時の最適な形状は「人差し指から小指を軽く開き、親指は閉じる」です。
この時は人差し指から小指を軽く開くことで、「揚力」が大きくなります。

「揚力」って飛行機の翼に発生して飛ぶ力になってるアレのこと?

ヨメ

TK

そうだね!飛行機の翼では上方向に引っ張られるけど、スイムの手では手の甲側に引っ張られるから、推進力になるんだね!

揚力は手の甲側と手のひら側の水の流れる速さの差から生まれています。

・手の甲側は経路が短く、水の流れが速く、圧力が小さい

・手のひら側は経路が長く、水の流れが遅く、圧力が高い

単純に「後ろに水を押す」より複雑だから、手の形状や角度が重要になって、技術差・速度差に繋がるんですね!

3の後ろ側でプッシュしている時

この時、手は外側と上方向に向かって動き出しており(アップスイープ)、水の流れは小指から親指側に流れています。

この時の最適な形状は「人差し指から小指を閉じ、親指は軽く開く」です。
このようにすることで「揚力」が大きくなります。

ポイントは水の流れを意識

上記の流れを意識していれば他の泳法にも応用が効きます。

例えば背泳ぎの入水直後からストロークに入る間などは小指から親指側に流れているため、人差し指から小指は閉じて親指は軽く開くのが適した形状であると言えますね!

また、書籍では触れられていませんでしたが、キャッチの始めにS時ストロークで外側に書く人も、水は小指から親指側に流れているため、人差し指から小指は閉じて親指は軽く開くのが適した形状であると言えますね!

こんなに細かく変えれない!という場合について

まぁあたしみたいにスイム苦手な人はそんなに細かく手の形状変える余裕はないよね…

ヨメ

TK

指の形を気にする前に他に修正するべきポイントがたくさん…って人も多いですよね…

そんな時はスピードに対する影響が大きい場所から取り入れるのが基本です。
影響が小さいと言われる入水時・手を水面に出すときの「人差し指から小指を閉じ、親指も閉じる」は一旦忘れてしまいましょう。

一般的にはクロールで一番大きな力が働くのがプッシュの時になるので、3のタイミングで「人差し指から小指を閉じ、親指は軽く開く」をしっかり意識していきたいところです。

一方で、ウェットスーツを着て海で泳ぐトライアスロンの場合、しっかりプッシュし切れず前半部分の早めの回転で泳ぐこともあるかと思います。
その場合は2のタイミングで「人差し指から小指を軽く開き、親指は閉じる」が重要になってきますね!

まとめ

以上、水泳において指を開くか閉じるかについてでした。
結論としては最適な形状はタイミングによって異なるということでしたね!

  1. 水が指先から手首、手首から指先に流れているときは「人差し指から小指を閉じ、親指も閉じる
  2. 水が親指から小指側に流れている時は人差し指から小指を軽く開き、親指は閉じる
  3. 水が小指から親指側に流れている時は人差し指から小指を閉じ、親指は軽く開く
  4. 全部を気にする余裕がない時はスピードに対する影響が大きいところから

細かいところまで気にするのは大変ですが、水泳のレベルアップは細かい技術の積み重ね…

頑張って取り入れていきましょう!

参考書籍

 

バイクも楽になる!?トライアスロンのスイムもキック練習をしよう!
Amazonでのお買い物はAmazonギフト券にチャージしての購入がオススメです!
チャージする度にポイントが最大2.5%付くので、Amazonを使う方はぜひチャージしましょう!
【Amazonギフト券にチャージする】

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)