こんにちは、パパサラリーマンのTK(TK@パパサラリーマン)です!
スイム編はこちら
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IRONMAN台湾2019 ラン編〜迷路のようなコース!自己ベストで総合優勝!〜いよいよ最も長いバイク!!
台湾のコースの特徴は…何と言っても強風!
2017年はほとんど吹いていませんでしたが(だから気温が38度まで上がった!?)、2018年と2019年は風速10〜15mが吹き続け、時々さらに突風が来るイメージ…
目次
バイク編
バイクコース概要
距離は実測178km。
累積標高はサイコンの実測約1,030m。
実測での累積はKONAや宮古島とそれほど変わりませんが、公表値は1,270mとなっているように、走った感覚としては宮古島よりもきつく感じます。(風のせいかもしれませんが…)
昨年までは2周回でしたが、今年は3周回。
標高の図を見ての通り一番奥の折り返しにある峠を3回登らなければならなくなったこと、そして爆風の大橋を3往復しなければならなくなったので、だいぶハードになった気がします。
ちなみに2019年は北東から南西(地図でいう右上から左下)に向かって吹いていました。
序盤は向かい風→周回は往路が追い風・復路が向かい風→終盤は追い風。
代わりにエイドはAとBの折り返しなので、覚えやすくていいですね!
スペシャルニーズは一番奥のB地点で貰えるようです…が、他の大会みたいに必要か聞いてくれるわけではなく、止まって自分のゼッケンを伝えて受け取るようです。
(ちなみに私はスペシャルニーズのエリアがどこか気付かず終わってしまった…)
バイクコースの風
ルミナがフェイスブックにアップしていたから、とりあえず動画で見ていただこう…
こんな風ものともせず日本選手頑張ってます!
Ironman Taiwan 日本事務局さんの投稿 2019年9月28日土曜日
ちなみにこれはゴール付近の市街地(つまり風を遮る建物がある)だから、まだマシな方…
遮るものがない橋の上や、一番奥の折り返しの峠の上なんかはさらに酷かった…
バイクの補給
今回の補給は以下の通り。
フロントボトル:経口補水液、BCAAとクエン酸を3gずつ
ダウンチューブとサドルボトル:パワージェルハイドロを2つ、チャレンジャーを半分、ミネラルタブレット4粒、BCAAとクエン酸を3gずつ
トップチューブバッグ:ミニフラスクにパワージェルフルーツを1つ、パワージェルハイドロ1つ、Top speedを2つ、パワージェルフルーツを予備で2袋
スペシャルニーズ:アクシデント発生時の予備としてジェルを2つ、ミネラルタブレットを2つ、Top speedを1つ
今回は初めてチャレンジャーも利用してみました。
吸収が遅い糖質を含んでいるので、血糖値を急激に上昇させるのを防げるとのこと…
摂取方法
- 最初のエイドまでにスイムで失った分としてフロントの経口補水液を摂取し、サドル後ろのボトルをフロントに移しておく
- 90kmを目安に1本目のカロリーボトルを飲みつつ、エイドで受け取ったスポドリも飲む
- 90kmを過ぎたらダウンチューブにある2本目のカロリーボトルをフロントに補充
- 空腹感を感じたらトップチューブのバッグに入っているミニボトルのジェルを摂取
- スペシャルニーズはあくまで予備(今回は受け取らず)
「1時間に糖質60g」とか細かい計算はしないタイプなので、摂取しておきたい総カロリー分だけ持ったら90kmまでに半分、後半で半分というざっくり感です…
あとは体の声を聞きながら、足りなかったら補充する程度に。
バイクスタート
やっとバイクスタート。笑
今回もスタート地点での足の重さがない。
やはりスイムのキックも練習したおかげか?
スタートからは市街地に向かっていくが…いきなりの向かい風!笑
33〜35km/hしか出ない…まぁ先は長い、焦らずに行こう。
整備不良にご注意を
風よりも気になったもの…それは…
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「シュシュシュシュシュ…」ってブレーキシューがずっとスレとる!!
ホイールがちょっとブレちゃってるのには気づいてたけど、ブレーキシューはちゃんと調整して前日のバイクチェックインの時は何もなかったのに…
夜中も風が強かったみたいだし、ちょっと歪んじゃったのかな…?
こういうところは当日の朝も確認したほうがいいかもしれない。
ジャパニーズパーティでは大西さんに「何もなければ彼はKONAとるよ」って紹介してもらったのに、『何か』を自ら引き起こしてどうするヽ(´o`;
こういう時にローラーばかり乗っていると少し困る。
それは、『スレてるけど230wで踏んだ時、無視できる程度のマイナスなのか10w損しているのか20w損しているのか分からない』ということ。
普段から実走していれば同じ出力でどれくらいペースダウンしているか分かるんだけどね…
止まって直すべきか悩んだけれど、すでに同じエイジが前にいる焦りからとりあえずそのまま進む…
(この判断は間違いだった…)
40km地点、初めてのBig Bridge
やはり遮るものがない橋の風はやばい。
体を起こし気味にしても簡単に50km/hが出る😅
復路が怖すぎる…
左:ガチIRONMANの正しいエアロフォーム
右:DHバーを持ってるけど、追い風だからってほぼシッティングでサイクリングしている人
まぁ本来であれば追い風でもエアロフォームを取って、空気抵抗(もしくはアウタートップで巡航できるケイデンスの上限)まで攻めるべきなんだけどね…この辺が欧米人とのバイク差。
そうこうしていたら橋の上で同じエイジの人に抜かれる。
ここまで2人抜いて2人抜かれ?
ほとんど上下がない時は総合順位で結構いい位置にいれる時。
抜かれた外人さんとは少し速度差があったので、まだ序盤だし無理についていこうとはせず、マイペースで進む。
そして流石にブレーキシューが気になりだし、走りながら直そうとする。
周りから見たら40km/hとかで走りながら前輪のあたりいじってる結構やばいやつだったかもしれない←
この辺りは追い風なので快調に飛ばし、最初の折り返し峠へ…
2年前は結構長い峠だと感じたのに、今年は一瞬に感じた。
この辺も成長か?
上りはとにかく270w程度で走り、300wは超えないように意識。(FTP:312w)
インナーローも普通に使います。
折り返し近くでは前にいる人数も数え…一桁かな?
先頭からの時間は8分程度と、まぁ想定内。
すぐ前にタローさんもいるし、まずはこのまま維持していこう。
2つの難所・橋と峠
しかし本当にキツいのは峠に登ったあとだった…
橋と同様に峠の上も遮るものがないのでとにかく風が強い💦
8%程度の下り?でペダルも踏んでいるのに、33km/hとかしか出ないってどう言うこと( ̄▽ ̄;)?笑
そして強風でハンドルが暴れそうになるのでDHバーが持てない💧
坂自体は短いので、ここはとにかく安全第一。
下りきった後も向かい風が続く。
往路は追い風だったので細かいアップダウンは気にならなかったけど、向かい風だと減速が気になりなかなかハードに。
それでも巡航は230w以下を意識し、最初の2周はとにかく我慢。。。
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そしてやってきた、橋。笑
230〜240wで少し頑張っても、サイコンは20〜22km/hとか…どんだけ風吹いてんねん…
そんな中、40代?の外人さんに抜かれる。12mの間隔をあけて少しついて行ってみると、向かい風なのでドラフティング効果が大きいはずなのに26km/hで270w…この人、これ以上の出力で踏み続けてるの!?
大柄だったから体重は80kgくらいあるのかもしれないけど、世界と戦うにはFTP340wくらい目指さないといけないのではと感じた瞬間…
2周目へ
2周目に進むころには少し晴れ間も出て「このまま暑くなるとランは我慢大会かな〜?」と思わせる。
(まぁ実際はまたすぐに曇ったんだけどw)
相変わらずシュシュシュシュ言ってるブレーキシューをなんとか直そうと頑張りながら、追い風区間を快調に進む。
そして往路の橋では初めて日本人に抜かれる。
(誰か知らない人だったけど…TTじゃなくてロードバイクだった…)
のちに知ることになるけど、初IRONMANで10時間を切ってコナを取った大学生だった。
この辺まで来ると周回遅れの人も多くなり、自分の順位が上がったのか下がったのかわかりにくい。
まぁ総合トップ10に入るレベルだったら周回遅れの人とは速度域が違うから、抜かれたらすぐに気づくだろう…
下りでは時々ハムスト〜臀部のストレッチをしてみたり、臀筋が疲れてきたらハムストで踏んだりダンシングを入れて臀筋を休ませたりしつつ、リラックスしながら進む。
一番奥の折り返し(94.4km地点)では、タローさんとは差が変わらないことを確認できたけど、それ以外の前の人はスレ違いでは周回遅れとの区別がつかず、順位や差は把握できなかった…
そして2回目の大橋…まだまだ頑張るところじゃないと言い聞かせ、無心で230wあたりを刻む…
このあと先ほどの日本人大学生を抜き返し。
往路の追い風ではエアロ効果は小さいが、復路になるとエアロ効果の影響が大きいのでTTバイクがやはり有利か…
110km、ついに・・・
ここにきて、突然バイクの抵抗が増えペダルが重くなった。
もう我慢できず、一度停車してブレーキを両手でこじ開ける。(笑)
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そしたら快調なこと快調なこと🤣笑
もっと早く止まればよかった…1周目の折り返しの峠の上とか、速度が落ちたエイドなどなら止まるデメリットも少なかったのに。
ここで1分程度のロスをしたのに、3周目の奥の折り返しでタローさんと差が変わっていない…つまり20km走る間に1分近くのブレーキが発生していた!?ここまでで合計5分くらいの損!?
次からはきちんと現地でメカニックの大西さんにチェックしてもらおう…
3周目、最後の大橋。あとは追い風が多い
3周目の橋ではここが踏ん張りどころ!と自分を鼓舞しながら進む。
140kmに差し掛かるあたりでは少し頭がぼーっとする熱中症気味の症状…積極的に頭にも水をかけて対処。
暑さには強く湿度にも慣れてる自分でも暑く感じ始めたから、きっと欧米人はもっとキツく感じてるだろうな…と思いつつ、ランでの逆転に備える。
150km過ぎた頃からは追い風がかなり多くなり、40km/hを超えて巡航ができる。
ペダリングも軽快になり、この時頭の中で流れていた曲は…
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なぜか静かな湖畔。
リズミカルにペダリングができているが、なぜか頭から離れない。
カコー、カコー、カコッカコッカコー・・・
(きっとあなたも頭から離れなくなるはず←)
バイク終了、T2へ
最後に持っていた補給を全て摂取し、T2へ。
今年からボランティアがバイクを持って行ってくれるようになったので、素早くランギアバッグを回収して着替えテントへ。
MCが「Taihei Kamiya!! 日本人でイチバン!!」って言ってくれているが、私が知りたいのは総合順位とエイジ順位…笑
(ちなみに見た目は1番でもローリングスタート差で実際は2番w)
で自分はまっすぐギアバッグを受け取って着替えテントへ。
外国人さんと「風が強すぎるね」なんてお喋り。
そのうち三田さんに追いつかれ、少しおしゃべり。
今回は靴紐もしっかり調整しておいた。(おかげでT2は昨年よりも1分遅かったw)
曇っていたけど途中から晴れるかもしれないので強力日焼け止めを塗り、マルチビタミンミネラルのサプリとβヒドロキシ酪酸(ケトン体)のサプリメントを摂取し、250ml程度のクエン酸・BCAAいりスポドリで流し込んだらランへGo!!
(なお、昨年同様にバカ殿にするべきか悩んだが、今回は総合優勝を狙っていたので真面目に準備することにしたw)
バイクのリザルト
タイム:5時間20分18秒
NP :224w
Ave :215w
平均速度:33.2km/h
平均心拍:136
ニュージーランドと比べてNPは4w下がり、平均は3w上がった。
フラットなニュージーランドに対し、アップダウンがおおく風も強い台湾だったが、パワーの上下が比較的少ないペーシングができた。
左から
- 個人の通過タイム
- 総合順位とタイム
- エイジ順位とタイム
疲れているはずの3周目が一番速いあたり、やはりブレーキシューを早急に直さなかったロスは大きかった…
総合で見ると、やはり自分より上は全員自分よりバイクが速い。
特に速い選手はこのコースに風でも5時間切っている…
今回のスイムとランの成績から、バイクを5時間ギリに持っていけたらサブ9が見えてくるので、今後の課題はやはりバイク…(逆にスイムとランはあげるのが徐々にキツくなってきている…)
今回新規導入したアイテム
一つ目はヘルメット『s-works EVADE 2』。
今まではエアアタックシールドを使っていたけど、いかんせん穴がほとんどないので暑すぎる💦
バイザーの視野の広さと目の乾きにくさは良かったけど…エアロと涼しさ、安全性のバランスをとってs-worksに。
もう1つはボトルケージ。
固定力がかなり強く、なんども段差があったけど全く飛び出す気配なし!
(逆に慣れるまでは出し入れが大変ですが、コツを掴めば簡単にできます)
数秒を削るバイクパーツに大金をかけても、カロリーが詰まったボトルが飛んで行って回収に1分かけたら本末転倒…
ボトルケージにしては高いですが、買えて良かったと思えるアイテムです。
今回使用したアイテムとラン編へのリンク
ミネラルのバランスが良くおすすめ!
ワセリンはチューブ型が便利!バイクも股などに塗っておきましょう!
ミニボトルに入れておいて気合いの入れどころで飲んでます!
酸味と甘みのバランスが良くて美味しい!
カフェインも取れるのはこちら。味は酸味が控えめで甘め。
パンク防止にシーラント材。荒れた路面は安全第一。
βヒドロキシ酪酸(ケトン体)サプリでグリコーゲン温存!
旅先では栄養が偏るのでマルチビタミン&ミネラルも
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