こんにちは、パパサラリーマンのTK(TK@パパサラリーマン)です!
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IRONMAN台湾2019 スイム編〜ノンウェットなのにまさかの自己ベスト大幅更新〜バイク編はこちら
IRONMAN台湾2019 バイク編〜暴風に加え整備不良でキツイ時間が続く…〜いよいよ最終種目・ラン!
朝6時にスタートしたレースも12時過ぎになり、2019年は曇りとは結構な暑さと湿度。
IRONAMANはランを折り返してからが勝負です!
目次
ラン編
ランコース概要
見た瞬間思う、「何この迷路…」笑
アップダウンは全くと言っていいほどありませんが、コースがとにかく複雑で曲がり角と折り返しが多い…
TK
そう感じてしまうようなコース。
一応全部カラーコーンが並んでいますが、コーンバーはないので、コースから出てしまうと間違えるリスクも…
実際に、昨年はトイレなどに行った後で戻るレーンを間違えてDNFになった人もいたらしいです…ボランティアも気を使ってくれてはいますが、4周回もすれば人だらけで判断ができなくなってしまうので、自己責任で気をつけましょう!
補給について
KONAはエイドに電解質がありませんでしたが、この大会もEとFの2箇所のみ…?
ミネラルタブレットの2RUNは多めに準備しておきました。
持ってスタート :パワージェル フルーツ 2個、Top Speed 2個、2RUN 2個
スペシャルニーズ:パワージェル フルーツ 2個、Top Speed 2個、2RUN 3個
IRONMANニュージーランドではジェルを5つも食べていましたが、今回はランの途中は3つのみです。
トイレについて
この大会の地味なトラップ…それはランにトイレが少ないこと!
どうやらエイド2箇所にしかないらしく、それもコースから少し離れないといけないらしい。
(おまけに4周回だから後半は人で溢れかえって混む可能性もある)
と言うことで、ロキソニンなどを飲んでお腹が痛くなった場合、タイムロスのリスクが高いので、今回は摂取なしで走ることにした。
ランスタート!
バイクが5時間20分と想定よりもだいぶ遅れてしまったので、サブ9は無理…と言うことで目標を総合優勝に切り替えて、先頭や同じエイジとの差を気にしながら進む。
1周目
とりあえずランスタートでは総合7位らしい。
たくさんある繰り返しで、人数とゼッケン(同じエイジは1092〜1143番)を確認しながら。
6人カウントしたところ、ほとんど35〜44歳?
同じエイジは300mほど手前にいる外国人だけかな?
気持ちいいペースで走り、特に時計は見なかったら…
リザルトでは4kmまで3分45秒/km程度で走っていたらしい( ̄▽ ̄;)
(ちなみに5kmのベストは3分37秒/km笑)
そのせいかMCに「Taihei Kamiya!!飛ばしすぎだよ〜」って言われてたらしいw
とりあえずエイドは全部止まって水をかけ、コーラとスポドリを1杯ずつ飲む。
快調に走っていたら、早くも再奥から折り返してくる人が…先導者の自転車がいるからこの人が先頭か。
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って同じエイジやん!!
どうやら折り返しが多いせいで1人を2回カウントしていたらしく、ダントツで1位がいた…その差、まさかの10分ヽ(´o`;笑
しかもアジア人…暑さ・湿度にも慣れてるやん…
少し焦りながらも淡々と走り、1つ前に居た同じエイジの人が一番奥のエイドでトイレに行った隙にしれっと抜かす←
そのまま1周目を終えたけど、MCに「Taihei Kamiya!! どんどん抜いて4位!!」と言われる。
どうやらローリングスタート差ではすでに抜いているらしい。
2周目、周回遅れと混じってライバルが分かりにくく…
カラーコーンは並べてあるものの、あっちに行ったりこっちに来たり…笑
ランでも周回を重ねるごとに人が増えて分かりにくくなっていく…
まぁ1周目の感じでは2位以降は間違いなく抜けそう。問題は先頭のみ。
1人ならチェックは簡単(๑╹ω╹๑ )
2周目の序盤に測ったら先頭との差は6分まで縮まり…ここから想定するに先頭のペースはキロ5分くらい?十分に追いつけそうな気がしてきてテンションアップ⤴️
とはいえ、この時点で自分も腿の前が張り始める…
でも腿の前は本来ブレーキの筋肉。下りがあるコースならともかく、フラットな台湾で張るのはおかしい。
設置が重心よりも前になるほどブレーキがかかるので、なるべく真下近くに下ろすように意識。
後半にも折り返しが多く、毎回先頭との時間差を図り、自分とのペースを比較計算。
台湾の迷路みたいなコースは苦手って言う人も多いけど、ターゲットさえ決まっていれば頻繁にある折り返しで時間差やペースがはかれるから、私は結構好きなコースかもしれないw
3周目の一番奥でスペシャルニーズを取ろうと決め、この周回で持ち込んだジェルとミネラルタブレとは食べきる。
IRONMANにもオススメ、ヴェイパーフライの力。
ここで息抜き、今回のシューズについて。
今回はヴェイパーフライNEXT%。
圧倒的な軽さと反発力、そしてクッション性。
もちろん速く走ることも出来るのだが、力を入れず丁寧に体重を乗せていくだけでペースが維持できるので、IRONMAN向きのシューズかもしれない。
思えばナイキにしてからロングディスタンスのランが速くなった。(もちろん経験やトレーニングの効果もあるが)
今までのシューズとランラップ
- IRONMANケアンズ:ターサージャパン(3時間38分)
- 佐渡トライアスロンA:ターサージャパン(4時間20分)
- 宮古島トライアスロン:ターサージャパン(3時間50分)
- IRONMAN台湾2017:ターサージャパン(3時間43分)
- IRONMAN KONA:ズームフライ sp Fast(3時間23分)
- IRONMAN NZ:ズームフライ フライニット(3時間10分)
- IRONMAN台湾2019:ヴェイパーフライNEXT%(3時間5分)
TK
ラン後半戦
ここからがIRONMANの本番!
3周目、ついに先頭へ
3周目に入った時、
ヨメ
と教えてくれた。でも脚が結構張ってる私、
TK
と弱気な質問w
淡々といいペースで走ってるように見えても私も人間、結構キツイんですヽ(´o`;笑
とりあえず後ろとの差は5分あるらしい。
ハーフでバイクまでに着いた差を詰めて、さらに5分差なら歩かない限り後ろは大丈夫、つまりコナは確定だろう。
前もいいペースで詰まってるから4分30秒/kmで押し続ける必要もないから、脚も張ってるし4分40秒あたりにしても大丈夫かな?
と思ったけど、ペースを下げたつもりがガーミンの表示が落ちていない。
力を抜いてもペースが維持できている。
この靴が弾む感じはヴェイパーフライの特徴か…
先頭には確実に追いつけるけど、35kmとかで並ぶと相手も最後の力を振り絞って対抗してくる可能性がある。
できれば25〜29kmあたりで追いついて、かつペースアップして一気に離すのが理想。
そしてついに、3周目の後半、エイドで給水する先頭をパスして総合1位に!
脚も張ってきていたけど、スペシャルニーズのミネラルタブレットも無事にゲット!
(こんな時、ゼッケン1111は聞き間違えられる可能性がないから便利w)
今までは折り返しで相手との差を確認していたけど、ここから先は相手もこちらとの差を確認できると言うこと。
もうしばらく頑張って、どんどん差を広げたいところ。
実際に差が広がっていたから問題なく勝てそう。
でも、ここで守りに入って、「実はローリングスタートの差で負けてました」はカッコ悪すぎる。
守りに入って守りきれないのは最悪なので、最後までとにかく攻め続ける選択を。
ラスト1周、やっと先導者が引っ張ってくれる
追い抜いてからも先導者の自転車は私の方に来てくれなかった…笑
が、32kmあたりで突然スクーターが寄ってきて、「今、ナンバーワンだよ」と。
MCも「先頭はジャパンのTaihei Kamiyaだ!」的なことを言ってくれている。
ハイテンションとは裏腹に、エイドのたびにコーラとスポドリを1杯ずつ飲んでたら、胃がガスでパンパンになってきたのかちょっと気持ち悪いw
お腹も空いてないし、残りは掛水とスポドリ2杯ずつで乗り切ることに。
3周目のはじめに妻が「前と3分差!」と言っていたから、ローリングスタートの差はほとんどなく、1分以上離していれば勝利と判断。
ラスト2kmで2位とは3分以上の差を確認し、やっと優勝できそうだと感じ始める。
この辺りでかなりお腹が痛くなってきていた…が!3分しか差がない状況でトイレなんて行ってる場合じゃない!笑
気合いで耐えつつ、ゴールへむかう…
そしてゴールへ
最後の500mほどの直線では、MCの放送で知った日本人アスリートたちが「おめでとう!」「IRONMAN champion!」と祝福してくれた。
そしてゴールへ!
ゴールの反省点
- ジッパーは閉めろ、チーム名が見えない
- ゼッケンはちゃんと見えるようにしよう
- ゴールテープを掲げる時、テープが曲がって大会名が読みにくい
- 総合優勝するとアマチュアでもたくさんのカメラに囲まれてインタビュー!英語の準備をしておけ…
たまたま同じ日に大会で優勝したハビエル・ゴメス…
この圧倒的な王者の貫禄ね…!!
まだまだ学ばなければならないことは多い…笑
外見を整えておくのもだけど、まさかの英語インタビュー!笑
聞き取ったり読んだりはできるけど、ほとんど英語をしゃべれない(その上、レースの脱水と空腹で頭回っていないw)ため、全く英語が出てこず、それどころか日本語で気の利いたトークすらできないw
ここまで想定していなかった…( ̄▽ ̄;)
総合優勝した時の気持ちは?
どんな気持ちだったの?って友達に聞かれたけど…
なんか達成感とか喜びとか興奮というより、スッキリした清々しい気持ちだった。
(狙っていたとはいえ、IRONMAN優勝の実感がなかったからかもしれないw)
ゴール後には憧れのシャンパンファイトも!
シャンパンファイトといえば、プロのトップ3だけが出来る憧れのイベント。
それが、今回はプロの部がなかったのでエイジの総合1〜3位がそのまま大会の総合1〜3位に。
そしてそのメンバーでシャンパンファイトができるとのこと!
ほんとこういうサービスがすごいよね、レニー・リンさん!
そして早くゴールした人の特典…
マッサージに並ばなくていい!笑
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ガチガチになった脚の筋肉にはなかなかハードでした…笑
ランのリザルト
IRONMANニュージーランドではハーフまでを1時間30分(4分15秒/km)で攻めたものの、後半が5分/kmまで落ち込んでしまった…
一方今回は中間地点の通過はニュージーランドより遅かったものの、後半も4分半で走り続けた(超えてる分はエイド立ち止まりなど)ため、トータルでは速くなった。
ちなみに平均心拍数は140。
左が総合のゴールタイム、右がM30のゴールタイム。
なんと総合1〜3位が全員M30っていう…キツイ年代や…
M30は3スロットあったので全員がコナを取れたけど、3位のタイムはニュージーランドの私のゴールタイムである9時間39分より速い。
アジア圏の大会だから簡単と言われていたけど、世界的にレベルが上がってきているので、国内だけで競っていたらどんどん取り残されてKONAになんか行けなくなってしまうなと感じる。
総合上位はランもみんな3時間20分前後、10分くらいを出す人も多い。
TK
思い返せばIRONMANニュージーランドで年代別4位になったため2019年のKONA世界選手権には出れず、もう失敗はできないという意気込みで望んだIRONMAN台湾。
練習の質も量も今までで一番ハードでした…
でもIRONMANニュージーランドの敗戦があったから悔しくて頑張れたし、KONAに出れなかったから(プロカテゴリーが無いとはいえ)『IRONMANで優勝』という非常に珍しいタイトルも取得できた。
1つの失敗でも、それをバネにより良い結果を掴み取れるという典型的な体験。
とはいえ、本当に強い選手たちは台湾にいる頃に早めにKONA入りして調整しているし、同時期に開催されたIRONMANバルセロナでは9時間ギリもゴロゴロいた。
KONAまでは1年弱。
また1段、2段とステップアップしてさらに上のステージを見に行こう。
今回使用したアイテム
持ち歩けるミネラルタブレットとして2RUN
超強力日焼け止め!南半球の紫外線もマイルドに!
ランのスタートに終盤の勝負どころで飲んでます!
酸味と甘みのバランスが良くて美味しい!
カフェインも取れるのはこちら。味は酸味が控えめで甘い。
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